人生儀礼について
強く、長く育つ竹には節目があるように、人の人生にも節目があります。
両親より身体を頂き、神様から心を頂いた私達は古来より節目ごとに感謝の奉告「人生儀礼」を行ってきました。
主な儀礼を紹介致しますので、心豊かな生活の一助になればと思います。
安産祈願
子宝に恵まれたことへの感謝と、胎児の健全な成長を願って妊娠5ヶ月目の戌の日に地元の神社で安産祈願を行います。
戌の日が選ばれるのは、犬が多産でお産が軽いことにちなんでのことと言われています。
また、岩のように丈夫で健康な子供が生まれるように願いを込めて「岩田帯」をお祓いし、巻き始めます。
※戌の日に祈願ができない場合には別の日に祈願を行い、お祓いした岩田帯を戌の日に巻き始めるのも良いでしょう。
令和7年の戌の日
1月 5日(日)・17日(金)・29日(水)
2月 10日(月)・22日(土)
3月 6日(木)・18日(火)・30日(日)
4月 11日(金)・23日(水)
5月 5日(月)・17日(土)・29日(木)
6月 10日(火)・22日(日)
7月 4日(金)・16日(水)・28日(月)
8月 9日(土)・21日(木)
9月 2日(火)・14日(日)・26日(金)
10月 8日(水)・20日(月)
11月 1日(土)・13日(木)・25日(火)
12月 7日(日)・19日(金)・31日(水)
命名
子供の将来を思い描き、文字通り命に名前をつけるのが命名です。
命名は一般的に生後7日目「お七夜」に行います。
奉書紙などの白い紙に「命名 〇〇」と書いて神棚に飾ってお披露目しましょう。
初宮詣とお食い初め
赤ちゃんのはじめてのお参りです。
地域によって差がありますが、北海道では百日前後で地元の神社に詣でるのが一般的です。
無事に生まれたことの奉告と、これからの成長を祈願します。
赤ちゃんはまだ身体が強くありませんので、百日にこだわらずに暖かく体調の良い日に行うのが良いでしょう。
一生食べ物に困らないことを願う「お食い初め」は初宮詣と同じく生後百日を目安に行います。
赤飯をはじめ、柔らかい頭が早く落ち着くように鯛などの尾頭付きの焼き魚を盛り付け、食べさせる真似をします。
石のように丈夫な歯になることを願い、歯固め石をお膳に添えます。
初節句
赤ちゃんが迎えるはじめての節句には、健やかな成長を願いお祝いします。
女の子は3月3日の上巳の節句(桃の節句)に雛人形を飾り、ちらし寿司や甘酒でお祝いします。
男の子は5月5日の端午の節句に鯉のぼりや鎧兜を飾ってお祝いします。
七五三詣
七歳、五歳、三歳になると神さまとご先祖さまにこれまでの感謝とこれからの成長を祈願します。
◆男女三歳の「髪置(かみおき)の儀」 髪を伸ばしはじめる
◆男児五歳の「袴着(はかまぎ)の儀」 袴をつけて少年の仲間入り
◆女児七歳の「帯解きの儀」 幼児用の付紐を卒業し、大人用の帯を締めて少女の仲間入り
七五三詣はこれらの古儀のなごりで、無事に成長できたことに感謝し、皆で祝い、地元の神社やご先祖様に奉告しましょう。
一般的には数え年で、10月から11月頃に行いますが、満年齢でも、時期を外しても行えますのでお問い合わせください。
令和7年の七五三詣
満年齢 数え年
男女三歳 令和4年生まれ 令和5年生まれ
男児五歳 令和2年生まれ 令和3年生まれ
女児七歳 平成30年生まれ 平成31年/令和元年生まれ
成人奉告
満二十歳を迎えると大人の仲間入りです。これまで御加護を頂いた地元の神社へお参りし、感謝の奉告をします。
自分の行動に責任を持つ立場になる節目です。自覚して心を引き締めましょう。
もちろんこれまで育ててくれた両親、家族、恩師への感謝も忘れずに。
結婚式
これからの人生を共に歩むパートナーとの生涯の愛を誓い、夫婦円満、家内安全、子孫繁栄を祈願する人生最大の節目です。
生まれてきた時から見守ってくださった神さまに奉告、祈願する「神前結婚式」が最も日本人らしい儀式と言えるでしょう。
人生に幾度と無い大切な節目、親族と共に厳かに執り行いましょう。
誓いをたてた神社には結婚式の後、いつでもお参りできます。
※仮に地元の神社で儀式ができなくても、折を見て参拝し、奉告しましょう。
厄除 八方除 方位除
厄年は私達のご先祖さまが長年の経験から、生活、健康、仕事などの面で厄災が起きやすい年、慎むべき年とされ本日まで伝えられる慣習です。
前厄、本厄、後厄と八方除の年には年頭に神さまに祈願し、慎みの心をもって過ごしましょう。
長寿の年祝い
長寿をお祝いし、これまでの感謝とこれからの健康を祈願して神社に詣でます。
- 還暦 60歳 十干十二支が一周し、生まれたときの暦に還ることから還暦といいます。
- 古希 70歳 唐の詩人杜甫の詩「人生七十古来稀なり」という言葉から古希(古稀)といいます。
- 喜寿 77歳 喜の略字が七十七に分けられることから喜寿といいます。
- 傘寿 80歳 傘の略字が八十に分けられることから傘寿といいます。
- 米寿 88歳 米の字が八十八に分けられることから米寿といいます。
- 卒寿 90歳 卒の俗字「卆」が九十に分けられることから卒寿といいます。
- 白寿 99歳 百の字から1画目の一の字を引くと白になることから白寿といいます。
- 百寿 100歳 ももじゅ、ひゃくじゅと読み、一世紀という意味から紀寿ともいいます。
更に長寿の方には108歳の茶寿、111歳の皇寿、120歳の大還暦などがあるようです。
御祈願について
上記の人生儀礼各種祈願の他に、家内安全、商売繁盛、事業繁栄や職場安全など、様々な御祈願を社殿にて行っております。
また、地鎮祭や上棟祭、竣工祭などの建築儀礼、開所式、船舶清祓、お部屋のお祓い、事始めのお祓いなどの出張祭典を行っております。
神式の葬儀「神葬祭」についてもご相談ください。
お問い合わせ
森三吉神社社務所
電話番号 01374-2-1423
住所 〒049-2313 北海道茅部郡森町字森川町73-3